チベット高原に源を発し、中国雲南省、ミャンマー・ラオス・タイの国境、カンボジアを通って、ベトナムへと旅する大河メコン。
南ベトナムのデルタ地帯、河は幾筋にも分かれて、南シナ海へ注ぐ。
幅数百メートルから数キロに及ぶ広大な流れを、無数の船が人や物を載せて行き交う光景は、まさに“アジア”。
メコンを訪れた旅人は、漫々と流れるその姿の、あまりに大陸的なスケールに脱帽する。
夕暮れ時、ボートで河をさかのぼって、水上市場を見に行った帰り途。
地平の彼方に沈み行く夕陽が、悠久のメコンを黄金色に染める。
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