２００８年もまもなくフィナーレ。ミレニアムといわれて華々しく始まった２０００年代も、残すところわずかとなってしまった。この間、僕も２０代後半から３０代前半へ。思えば充実した時間を過ごしてきたと思う。

人よりも少し長い学生生活を終えても旅を続け、むしろ社会に出てからより遠くへ、未知の世界へと出るようになった。そして結婚して親になり、海を渡る旅はひとまずお休みとなったが、子育てという長い旅が始まった。

さて、これからが長い子育ての旅。けれど、長いと思っていても、たぶんあっという間なんだろうな。今までもそうだったから。ならばこの旅も、悔いのないように大事に過ごしたい。そして後で振り返って、たくさんの記憶が甦ってくるような、そんな旅にしたい。

来年も、その“旅のすきま”をこのブログに書いていきます。

関東の冬は、夕暮れの空が美しい。
秋の日はつるべ落としというけれど、冬の日はもっともっと短い。
良く晴れた冬の１日、鮮やかな西の空に出会えたら、立ち止まって眺めるくらいの余裕を持ちたいと思う。

タイ・バンコクでは反政府団体のデモで空港封鎖、インド・ムンバイでは同時多発テロで１５０人以上の死者。いずれも旅人にはなじみの深い国、都市での事件で、人ごととは思われません。

どうも、このところブログまで気が回らない日々が続いております。時間がないわけではないのだけれど、パソコンの前に落ち着いて座るほどの余裕もない。子を育てる親は誰でもそんなものです。

その娘が、最近ようやく歩けるようになりました。それと同時に、話していることもだんだん分かるようになってきた。声をかけると、その意味に応じた反応を示します。思い通りに行かないときはウソ泣きして、親の顔色をうかがいます。夏彦の言うとおり、「子供は何でも知っている」ものです。

けれど子供は、良いこと、悪いことの区別は分からない。だから、問答無用に教えなくてはなりません。ウソ泣きに騙されて甘やかして取り返しがつかなくなった例を、毎日のニュースで見ることができます。他人の子を見るとよく分かるのに、自分の子になると何故か分からなくなるから不思議です。

父親は、家の中では他人にならなければならない。

これも、夏彦翁が言ったことです。

ブログを更新しないでいるうちに、また１０日くらい経ってしまいました。

サラリーマン生活は怖いものです。毎日同じリズムで過ごすもんだから、ブログもやらないならやらないで、１週間くらいあっという間に過ぎてしまう。

油断してると、旅もしないうちにおじいさんになりそうです。

今年も「セプテンバー・イレブン」がやって来て、あっという間に過ぎていきました。
あの日、僕は南米からアメリカ経由で、台風が直撃した日本に１０日ぶりに帰国。
ホッと一安心した夜のニュースで、あの衝撃的な映像を見たのでした。

あれほどの事件が起きたのに、世の中は走る方角を変えたようには思えない。
その結果か否か、世界中で争いが止むことはありません。
それに昨今のニュースからは、日本にも同じ危うさを感じてしまう。

人に対する思いやり。助け合いの精神。
そういう、自分にも身近にできることを大事にしたいと思います。

イランを旅行中に、猛烈な砂嵐に遭ったことがあります。
道を走る車は立ち往生、砂漠のなかの道路で身動きできずに、一直線になって並んでいました。

このところ続くゲリラ豪雨に、あの砂嵐を思い出した夜。
自然の力をナメちゃいけません。

夏彦翁の著書『最後の波の音』（文春文庫）に、「子供は何でも知っている」という小文があります。

いちおうダイジェストすると、

子供は胎児のころから母の言葉を、出産後の１年は今度は母だけでなく他人のあやす言葉、飽きると母と他人が話し合っている言葉を聞いている。…

早くも後半戦に入った北京オリンピック。地元中国の活躍が目立ちますが、日本もまずまずの健闘。今夜のソフトボールの決勝では、白熱した試合の末、初の金メダルを獲りました。ファンをヤキモキさせ通しの星野JAPANも、決勝トーナメントでの本領発揮といきたいところです。

断りもせずに、ブログも夏休みを取っていました。お盆休みは山形に帰りました。ラッシュに思いっきりぶつかった子連れ帰省でしたが、ふるさとの夏を堪能してきました。

さて、しばらく止まったままでしたが、お盆も過ぎたことだし、ぼちぼち動き出そうと思います。