ロンドンに旅をしたとき、いの一番に訪れる場所は決めていた。
その場所は、はるか頭上に、英雄ネルソン提督を戴くトラファルガー広場。
背後には、世界の名画を集めたロンドン子自慢のナショナルギャラリー。
あぁついにロンドンに来たのだな、という感慨は、5年経った今も忘れない。
愛国家が続出したロンドンには、銅像が多い。ネルソン記念碑の手前に立つ騎馬像は、その中で最も古いと言われるチャールズ一世像。クロムウェルのピューリタン革命で、断頭台に上った王だ。
王の処刑が行われた場所はホワイトホール。つまり、この像が立つまさにその場所で、王は断頭台の露と消えた。
ちなみに、クロムウェルの像はここから真っ直ぐ南に下った所にあるウエストミンスターホールにある。両者の睨み合いが、360年経った今も続いているところが面白い。
歴史の息づかいが濃厚にただようロンドンの散策は、飽きることがない。
<<続きを隠す