2006.07.30 Sunday
モロッコの一大商業都市マラケシュにやってきました。
フナ広場の喧騒はモロッコ旅行のハイライトで、
夕方になると屋台が軒を連ね、大道芸人があちこちで人垣をつくります。
シシカバブを食べながらこの喧騒に耳を傾けると、
ここはアフリカなのだな、という感じが、いやでも起こります。
マラケシュのスークは世界最大。
シリアやイランのスークともまた違った趣があって興味をそそります。
赤い壁の建物が並ぶ様子はいかにもアフリカ的。
僕を日本人と見ると、下手な日本語で話しかける奴がたくさんいます。
僕のガイドブックに、偽ガイドや詐欺師に注意とあるので、
日本語を話すモロッコ人には気をつけるにこしたことはありません。
マラケシュは本当に暑い町で、すでに僕はへばり気味。
なのに明日は、オートアトラスを越えてサハラへ向かいます。
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2006.07.26 Wednesday
明日からモロッコの旅に出かけます。
短期間でできるだけの準備はしたけれど、
どんな旅になるのかちょっと想像がつきません。
けれど、いろいろ考えるより実地にぶつかってみるに限る。
旅を楽しむコツは、この言葉に尽きます。
思いっきり挑んで味わったモロッコの真諦を、
現地から「旅のすきま」にアップしたいと思います。
2006.07.25 Tuesday
「砂漠を見ずして彼の国を見たと言うなかれ」
という言葉に触発されて、サハラ砂漠へ向かうことにしました。
モロッコには、日本人が想像するような砂漠−サハラの大砂丘があって、この国の観光のハイライトになっています。
見たことのない者には想像のつかない光景が、そこに広がっているというのです。
さて、砂漠に行くための情報収集も大詰め。
とは言っても、現地に行かないと状況が分からないものが多い。
バスの発着時間、直通便の有無、乗り継ぎ便の接続等々・・・。
地方に行くほどバスがボロくて、時間も不確定で、ガイドブックの情報もいい加減です。
限界はありますが、辺鄙な町で思わぬ足止めを食らわないように、なるべく多くの情報を集めたいと思います。
砂漠の町から短期間のツアーも出ているようだし。
モロッコで砂漠と同じくらい魅力的なのは、マラケシュのフナ広場とフェズのメディナ(旧市街)。
フナ広場は、アフリカの民族色豊かな大道芸人(?)と夥しい屋台で賑わうモロッコ名所のひとつ。
フェズは長い間王国の都だった町で、世界最大の迷宮と言われるメディナがユネスコの世界遺産に指定されています。
モロッコの魅力が凝縮された砂漠とフナ広場とメディナ。
それを見る日は、もう目の前です。
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2006.07.21 Friday
インド旅行の中止で、モロッコに白羽の矢が立ったのは何故か・・・。
2,3日中に新しい目的地を決断することを余儀なくされたので、その間特に行く理由が見つけられたわけではありません。
英語圏でなくてもいいけれど、歴史と文化の成熟した国で、あまり大きくない国で、交通や両替など旅のインフラが整っている国で、先進国ではない国。もちろん2週間後の出発でも航空券が取れて、ビザが不要か現地の空港で取れる国。それで探したらモロッコがヒットした、という感じです。
モロッコはヨーロッパ経由かエミレーツ航空で行くドバイ経由などがあって、日本からは比較的路線が多い国です。で、ビザは不要。
交通手段も非常に発達しているのが嬉しい。大西洋側の主要都市は鉄道が通っていて、確か「世界の車窓から」で紹介されたことがあったはずです。モロッコ国営鉄道のサイトで、日本から発着時刻を調べることもできるんですよ。
それに加えて、世界のほとんどの国と同様、バス路線が非常に発達している。国営のほか民営各社のバスが、一日に何本も都市間を結んでいます。
バスの旅といえば今までも、アンデスを越えたり、ペルシアの砂漠で砂嵐に遭ったり、イラワジ・デルタの大平原を駆け抜けたりしたわけですが、今回も印象的なバス旅行ができることを期待しています。
移動手段としては、イスラム国でよく見られる乗合タクシーというのもある。モロッコでは、都市間を結ぶのをグランタクシーといって、大型の乗用車に7人くらいの客をぎゅうぎゅうに詰め込んで幹線道路を突っ走る。乗り心地は良いとは思えないけれど、客が集まり次第出発、という機動性が特徴なのでしょう。
と、まあこんな具合で、急に決めた割にはかなり容易に旅ができるだろうと僕は踏んでいます。砂漠に行くかどうかで少し変わってくるけど・・・。
メディナか砂漠か、まだ迷っています。
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2006.07.20 Thursday
出発日を10日後に控えて、急に決まったモロッコの旅。
「歩き方」や同国関連サイトを見ながらいろいろと情報を探っております。
モロッコがアフリカでも有数の観光国ということは知っていたけれど、そこは遠くアフリカの地で、イスラムの国で、気候も言葉も日本と全く違う国。
1人で行くのに何も知らずに、というわけには行きません。
今回のフライトは、パリ経由のエール・フランス便。飛行機は思わぬ贅沢になりました。シャルル・ド・ゴール空港で乗り換えて、カサブランカに向かいます。花のパリに降り立ちながら、観て廻る余裕はありません(笑)。
モロッコの旅のハイライトは、大きく分けると2つ。
メディナと呼ばれる旧市街が迷路のように広がるマラケシュやフェズなどの都市部と、アトラス山脈を越えてサハラ砂漠に踏入るコースです。
短期旅行の悲しさで、どちらも観ようとすると移動ばかりのタイトな旅になる。短い期間で最大限楽しむコツは、移動を少なくすることに尽きます。で、どちらかに絞るべく今大いに悩んでいるところ。
「モロッコは旅がしやすい国だけど、砂漠に行くと突然難しくなる」というのが大方の評価。「難しい」というのは、移動にしても観光にしても、“交渉”が必要になる場合が多い、ということです。もちろん、交通手段も不確定な要素が増えてくる。
旅行者を待ち構えるベルベル人ガイド&客引きを相手に、ボッタくられずに砂漠を観て来て、帰国便が出るまでに確実に町まで帰ってくるということができるかどうか・・・。
引き続き悩むことにしたいと思います(苦笑)。
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2006.07.18 Tuesday
こんばんは、HARUです。
先週のムンバイ連続鉄道爆破事件以来、旅先の変更を余儀なくされて悩んでいましたが、やっと決まりました。
今回の行き先は、北アフリカ太西洋岸の国モロッコです。
馴染みのない人もいるかもしれませんが、モロッコは歴とした観光国。
イングリッド・バーグマン主演の名作『カサブランカ』の舞台になった同名の町は、よく知られていますよね。
このモロッコ、年間300万人もの外国人観光客を迎える国なのだそうです。まあ、観光地ではあるけれど、国内にはメディナと呼ばれる旧市街が、興味索然たる佇まいを見せる都市が幾つもあります。世界遺産も7箇所を数えるのだとか。成熟した歴史と文化を持った国、という点でも申し分ないかな。
それにしても、急に探すとなると意外に大変なものですね。航空チケットが取れるかどうかはもちろん、ビザの取得も絡むからやっかい。出発目前にして、ビザを取るのに1週間以上かかるようではアウトですから。それに旅の知識を調べる時間もないので、あまりサイズのある国は手に負えません。
その点でモロッコは把握しやすい国だった(笑)。観光国だけに旅のインフラも整っていて、インドよりずっと楽に歩いてこれるはず、と、旅仲間も太鼓判をおしてくれました。
ということで、今必死にモロッコの「歩き方」を読んでいます。もし、モロッコについて少しでも知っている方がいたらご一報を。
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2006.07.16 Sunday
出発まで2週間をきって、旅の目的地が決まっていないのは、さすがに今回が初めてです。インドへの道が突然閉ざされて、切り替えができないままに3連休。航空券を確保できないまま、悶々と過ごしています。
僕にとってひとり旅は、ただ楽しいだけの、骨休めするだけのものではありません。その国の文化や人間に、半ば挑みに行く、戦いに行くというところがあります。
挑んで戦いにいって、初めて得られるもの、体感できるものがあると思うんだな。こちらの接し方によって、その国が見せる表情も違う。
例えばインドは、リラックスした面も持っているけれど、激しくぶつかっていけばそれに応じた反応が返ってくる国だと思う。時にあんな大きな事件を起こす、鬱積したストレスを抱えている国。その対極で、大金持ちが豪華な暮らしをしている国。そのすべてを飲み込む、奥の深い国。
インドに匹敵する国はそう見つかるものじゃありません。でも、長い長い歴史を重ねてきて、ちょっと挑んでみたくなる国が、何だかありそうな気配です。
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2006.07.13 Thursday
西インドの旅が突然ダメになって、あわてて始めた目的地探し。
難航を極めております(汗)。
出発まで2週間しかないために、ビザはおろか航空券の確保ができるかどうか・・
・。
それでも、世界地図を眺めながら探索中です。
それにしてもムンバイの鉄道爆破テロ。
インドでも10年に1度あるかないかの大事件になってしまいました。カシミールの分離独立を目指すイスラム教過激派の仕業との説もありますが、真相はいまだ闇の中。あらゆる宗教、民族、歴史、階層が混然となってひとつの国を形成するインドの、苦悩と奥深さを思い知らされました。
今後、ヒンズー教徒とイスラム教徒の抗争に発展しなければいいのですが・・・。テロそのものよりも、その後の混乱の方が怖い場合が多いから。
さて、これからの準備期間を考えると、ビザ不用の国か、現地の空港で取得できる国が望ましい。
昨夜、手元のガイドブックを眺めていて、たまたまレバノンに目がとまりました。かつて内戦に明け暮れたアラブの小国は、今観光に力を入れているとか。バールベックの神殿遺跡、古代都市トリポリやビブロス、フェニキア人の町ベイルートなど、見どころもありそうです。
ところが今日になって。
イスラエル軍、6年ぶりに南レバノンに侵攻のニュース。首都ベイルートの空港も爆撃に遭った模様です。
まさに一寸先はヤミ。僕が勤務する永田町だって、いつ何があるか解ったものじゃありません。
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2006.07.12 Wednesday
大変なことが起こりました。
インド・ムンバイでの連続鉄道爆破事件。
ここだけの話、僕は今月末からインドに旅をするつもりで、すでにビザも航空券も手配済みだったのです。
計画では、ムンバイを経由して北へ向かおうとしていたのだけど、今回の事件は
それを直撃。
さすがに、今回ばかりは「面白そうだから行っちゃおう」というわけには行かなそうです。
ムンバイ中心部へ向かう鉄道の、計7箇所で起こったかなり大規模な爆発。200人に迫る死者と、600人を超える負傷者が出た模様です。不穏な事件なら時々起こるインドでも、これはかなり大きな出来事で、国内外に波紋が広がっています。
旅を計画して、直前でその計画を断念するのはほんとに悔しい。今回はインドだというので、出発が迫るにしたがってテンションが上がっていたのに。14回目の一人旅にして初めて「簡単旅会話」なる本を買って、悪徳インド人と戦う準備もしていたのに(笑)。
でも、旅ができる「普通の環境」が壊れてしまったのなら仕方がない。三島由紀夫じゃないけれど、今回はインドとは縁がなかったと思うほかありません。
さて、目前にまで迫っていた出発日。旅は急には止まれません。大急ぎで新しい目的地を探さなきゃ。
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2006.07.11 Tuesday
「僕はやっぱり行っちゃうな(笑)。」
と書いた昨日の記事。何気なく書いてから、それが、旅する人間の心境を表わす端的な言葉だということに気がつきました。
僕の旅は、いつも
「面白そうだから行っちゃおう」
というところから始まります。
見知らぬ国に1人で行くことを考えると、確かにたくさんのリスクがあります。考え出したらきりがない。日本より治安の良い国なんかないし、便利な国もない。言葉は通じないし、病気の心配もある。昨日のシビル航空機のような事故も心配です。考え出すと、リスクはあまりに大きい(多い)ことに気がつくのです。
さてそのリスクを前に、旅をするのかしないのか。
僕は初めての旅以来、いつも行くことを選んできました。旅に出てみると、想像したリスクの多くは、杞憂であることが分かります。そして、警戒すれば大半は防げるリスクであることが分かります。
リスクを犯して旅をして、その先にあったのは、想像を超える素晴らしい世界でした。そんな素晴らしい世界を見ることができたのは、リスクを前に、あえて一歩を踏み出したから。わずかな勇気が、豊かな20代を与えてくれたな、と思います。
「面白そうだから行っちゃおう」
リスクを前に踏み出すかどうか迷った時、僕はこれからも、それを心がけたいと思います。
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