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12.KL861便東京行き

 たった11日間の旅にかかわらず、連日のアラブ風にさすがの僕も疲労困ぱい。オランダ・アムステルダムでのトランジット8時間は、心身ともに辛いものだった。あわよくば水の都半日観光をもくろんだところが、案内所の先生に流暢な英語でまくし立てられて、さっぱり要領を得ずに、あえなくご破算。結局空港で過ごすハメになった。
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素晴らしい孤独を味わうために

 僕がアラビア旅行をしたときは、ちょうどイラク戦争の前年でした。「セプテンバー・イレブン」の翌年の、2002年9月。当時はアメリカがいつイラクに攻め込むか、という話題が出始めた頃で、早ければ9〜10月、遅くても翌年2〜3月との観測でした。万が一戦争が起きた場合、どんなルートでアラビア地域を離れるか、なんてことまで調べて出かけた記憶があります。
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11.親日的アラブ人

 アラブ地域というと、日本人にはなじみの極めて薄い、遠い異郷という感じを免れない。したがって、1年前のアメリカでのテロのような事件があると、すぐにアラブ人は好戦的で危険な人種だという結論になってしまう。事実、僕のまわりでアラブ諸国に行ったという話は聞かないし、アラブ人と話したという例も見当たらない。そんな状況だから、僕も旅先での治安問題については、多少の不安をもっていたことを、ここに白状する。
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10.薔薇色の神殿

世界遺産として、日本にも広くその名を知られるぺトラ遺跡は、ヨルダン観光のハイライトだ。連日世界中から観光客が訪れ、ヨルダンの外貨獲得に多大な貢献をしている。映画『インディー・ジョーンズ−最後の聖戦−』の舞台に使われてからは、世界中の注目を集めるところとなった。
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9.砂漠の道

 昨晩からの腹痛と悪寒が治らぬまま、僕はダマスカスのバラムケ・バスターミナルからヨルダンの首都アンマン行きの直通バスに乗り込んだ。乗務員の制止を振り切って、最後尾の席に横になってしばらくすると、やがて、シリア・ヨルダンの国境地帯に到着する。もうろうたる意識のうちに出国手続き、さらにヨルダン側にて入国手続きを済ませ、僕はいよいよヨルダンに入国した。
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8.アラビック・コーヒー

 普段からコーヒー好きの僕は、今度のアラビアの旅でコーヒーを飲むのを楽しみにしていた。苦味が強く、飲めないものには一生飲めないというアラビア・コーヒーを、ぜひ本場で味わってみたと思ったのだ。コーヒーの原産はアフリア北東部かアラビア半島南西部といわれるから、元来のコーヒーの味に出逢えるかもしれない。
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カシオン山からの眺め

 その昔、神が造ったアダムとイヴが天国を追われて降り立った場所。さらにアダムの息子カインが、弟のアベルを殺した人類最初の殺人の現場となった由緒ある場所。それが、今はダマスカスの夜景を一望できるビュースポットとなったカシオン山です。
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7.オリエントの真珠

 闇の原一面に広がった町の明かりが、まるで宝石を散りばめたようにきらめいている。アラビアの乾いた空気が、僕のいるカシオン山の上に吹き上げてくる。あまり凹凸のないダマスカスの町が放った五彩の光は、そぞろに「オリエントの真珠」の名を思わせるに十分だった。
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市場を歩く

 中東地域の旅に限らず、訪れた町で最初に行くのが市場です。市場にはその町の人々の生活がそのまま表われていてどこも面白い。タイのバンコクやベトナムのメコンデルタにある水上マーケットなんかは、日本人にもおなじみですよね。パックツアーの日程にも、このあたりは必ず入っているものと思われます。(たぶん)
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6.アレッポ城の夕暮れ

 アラビアの町が、最もミステリックで最もロマンチックな表情を見せるのは、夕暮れ時をおいて外にない。昼間には強い陽射しを受けた砂色のデコボコに過ぎない光景が、オレンジ色の日を受けて妖艶に輝き出す様子は、日本では到底見られない絵だ。アレッポ城の屋上からこの光景を眺めながら、僕はつくづく旅人たる幸福を感じたわけだが、これも大陸の果てまでやって来たものだけが味わえる幸福である。
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