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市場を歩く

 中東地域の旅に限らず、訪れた町で最初に行くのが市場です。市場にはその町の人々の生活がそのまま表われていてどこも面白い。タイのバンコクやベトナムのメコンデルタにある水上マーケットなんかは、日本人にもおなじみですよね。パックツアーの日程にも、このあたりは必ず入っているものと思われます。(たぶん)
 アラビアやペルシア、トルコに行ったら市場見学は欠かせない。この地域はシルクロード交易の中継点になった町が多くて、市場もすごく歴史が古いんです。
 中東の中で僕が旅をしたことがあるのは、イラン、シリア、ヨルダンの3カ国。その中でイランとシリアは、紀元前の昔から栄えた地域です。それだけこの辺りの市場は見ごたえがあります。

 前回「アラビア城の夕暮れ」ではアレッポのスークのことを書いたけど、イランの古都イスファハンのバザールも印象的。エマーム広場という、ペルシア帝国の王が造った壮大な広場から始まって、異国情緒にあふれた賑やかな市場が1キロ以上続く。幹線の周囲には、迷路のように幾筋もの小路が伸びて、特産のペルシア絨毯の店やガラムカール(ペルシア更紗)の工房、香辛料、金物、雑貨、衣料、食品などのあらゆる店が軒を連ねています。
 あのロマンチックな光景を見れば、中東のデンジェラスなイメージはだいぶ変わると思うんだけど。。。

 イスラムの市場はだいたいその町の金曜モスク(金曜日に集団礼拝するためのモスク)を中心に発展していった場合が多いんだそうです。今までに歩いたイスラムの町の市場はどれもそうだった。もともとの中心をなしていたイスラム都市の旧市街は、モスクとその門前町の形をとっていたんですね。

 次回旅行紀に登場する、ダマスカスの「スーク・ハミディーエ」は、少し趣が違いますが、アラビアの中心地ダマスカスの名に恥じない大スークです。
「オリエントの真珠」、乞う期待。
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