<< May | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 家の中の他人に | main | 冬の夕暮れ >>

「世界にひとつだけの花」というけれど

IMG_0629.jpg

タイ・バンコクでは反政府団体のデモで空港封鎖、インド・ムンバイでは同時多発テロで150人以上の死者。いずれも旅人にはなじみの深い国、都市での事件で、人ごととは思われません。
「世界にひとつだけの花」を認める寛容さを持って平和な世の中にしよう、というのはあくまで理想。民族の多様性、宗教の多様性を日ごろ切実に感じることのない日本人の絵空事に過ぎません。

世界は僕らの想像が及ばないほど多様で、いろんな人々がいろんな環境でいろんな思いを持ちながら暮らしている。そして時に、耐えられなくなった不満が、今回のように表に現れるのです。

穏やかな世の中になって欲しいとは願うけれど、人間は、世の中の多様さを受け入れるほど寛容な生き物でないことは、世界の歴史が証明しています。

人間は、昔も今もケチで卑しい存在だ−。そう思いながら、僕は浮世のさまざまな出来事を眺めています。
コラム・雑記 | comments (0) | trackbacks (0) admin

Comments

Trackbacks

Trackback URL : http://www.saftyblanket.com/travel/2008/sb.cgi/457