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その名にちなんで

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「枕と毛布を持って旅に出なさい。きっと後悔しないから。」
すべてはこの言葉から始まった・・・。
1974年、カルカッタから列車で祖父の家に行くガングリーは、同乗した老翁からその言葉をかけられた直後、事故に遭う。彼の命を救ったのは、手にしていたニコライ・ゴーゴリ著『外套』だった。九死に一生を得た彼は、その後ニューヨークに留学。やがて美しいインド人女性アシマと結婚し、男の子をもうけた。わが子につけた名は、自らに、はばたくきっかけを与えてくれた「ゴーゴリ」−。

自分につけられた名前は、時には重圧になることもあり、誇りに思うこともあり、時には反発したくなることもあります。皆さんには、ありませんか?自分の名前が嫌になったことは。

この映画の主人公も、そんな若者。血は純粋なインド人なのに、生まれも育ちもアメリカ。なのに、名前はロシア人作家のそれ。悩まないはずがありません。

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父から命名の秘密を聞かされたとき、ゴーゴリは、それをどう受け止めたのか。この映画を見て、いちばん気になったのはそこでした。僕も、3ヶ月前に娘が生まれるとき、名前にはやっぱり悩んだから(笑)。

結局、娘には故郷のシンボル「月山」から「月」の文字をとって「優月」と名づけました。故郷を遠く離れた土地で生まれた娘にも、いつか月山を眺めながら「ここからすべてが始まったんだよ」と伝えたいと思っています。
映画・読書 | comments (2) | trackbacks (0) admin

Comments

yama | 2008/02/11 07:07 AM
優しい月ですか〜。
いい名前だなぁ。HARUさんの物語はとってもHARUさんらしくてあたたかくなりますね。
人の名前の語感には性格を形成する大きな要素があるって聞きました。
きっと優しい子になりますね。

首が据わって、表情が出てきて、ますますかわいくなったでしょ〜
私も毎日ほほ緩みっぱなしです(笑)
HARU | 2008/02/11 10:16 PM
>yamaさん
子供の名前には物語があるといいな、と思います。
子供が成長してから、親がどうやって名前を決めたのか知りたいと思うし。
その時、何となく決まった、というよりは物語があったほうがいい。
お互いに、子供の成長が楽しみですね。

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