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富の山

セロ・リコ

南米の小国、ボリビア。
アンデス高原の、標高4100メートルにたたずむ町、ポトシ
マッチ箱のような家並みの中に頭角を現すラ・コンパーニャの塔から、“富の山”セロ・リコを望む。
日本からはるばる飛行機に乗って25時間。
降り立ったその場所は、富士山よりも高い場所だった。
そんなボリビアにあって、ポトシは「世界最高地にある都市」として知られる。

稀薄な空気。荒涼とした景色。アンデスから吹きおろす乾いた風。
息苦しさに耐えながら坂道を歩けば、胸の鼓動が早鐘のように鳴る。

豊かな銀を産み出してきた“富の山”は、幾多のインディオ奴隷が犠牲になった悲しい山でもある。
赤茶けた山肌は、ここで斃れたインディオの血と汗の色。

もうろうとする意識の中で、苦役を忍び続けた鉱夫たちの嘆きの声を聞く。
旅の写真帳 | comments (6) | trackbacks (0) admin

Comments

tk-cafe | 2006/12/29 10:03 AM
25時間・・・果てしなく遠い土地ですね。日本の裏側にはこういう世界があるんですね。。南米はいつか訪れたいのですが、最近はサーチャージが気になって航空券を買うのが怖いです。
もし良かったらですが、リンクを貼らせて頂きたいのですがどうでしょう?
HARU | 2006/12/29 06:38 PM
南米は果てしなく遠い所でした。
日本の裏側だけに、時差が13時間。気候も大違いです。
でも航空券は意外に安いんですよ。
確か、ボリビアまでアメリカン航空で12〜3万だったような気がします。
tk-cafeさんも一度行ってみては?

リンク、ぜひお願いします。
細々と続けているブログで(笑)、読んでくれる人が少しでも増えたらありがたいから。
睦月 | 2006/12/30 01:54 AM
HARUさん、こんばんわ。
30歳になる前に行きたいと思っている南米(あと1年しかない 笑)。まずはペルーがいいかしら・・・。
25時間かけていく国。富士山よりも高い位置にある場所・・・過酷です。

HARUさんの旅は、語弊があることを覚悟して言うと・・体にムチ打つような旅という印象があります。
なので、HARUさんはとてもストイックな人なのかなあって感じがしてしまう。

私はストイックな男性が好きです(照)
tk-cafe | 2006/12/30 11:20 AM
さっそくリンクさせていただきました!南米も行きたいですが今は少し中東(比較的安全な国)の方へ行ってみたいですね。
問題は南米にしろ中東にしろサーチャージです。。
HARU | 2006/12/30 02:01 PM
睦月さん、今日も熱烈なコメントありがとう(笑)。

ボリビアの旅は、高山病のせいで体力的にはほんとにキツかった記憶がありますね。でも、あんな高地にも住んでいる人がいるのを自分の目で見たのは、世界の広さを実感するうえで良い体験だったと思う。

自分にとっては「ストイック」な旅も、そこに住む人にとっては当たり前の環境に過ぎない。でも、なるべくその国の人々と同じ目線に立って旅をすると、ものの見え方も違ってくると思うんだよね。軟弱な日本人、外国に出たときくらい少し辛い思いをしたほうがいいのです(笑)。

ところで睦月さん、南米にも行きたいの?それならやっぱりペルーがお勧めかな。治安の問題があるので、いきなりひとり旅はやめた方がいいと思うけど、たぶん日本からもツアーが出てるはず。クスコやマチュピテュ、ナスカと見どころも多いし。

日本の裏側に行くという体験をすると、世界の見え方が変わりますよ。
HARU | 2006/12/30 02:08 PM
tk-cafeさん、リンクありがとうございます。
さっそく拝見しました。

南米に行くよりも、中東は先に見ておくべきでしょうね。
安全で旅のしやすい国が多いし。
たいていの便が欧米経由なので、航空券は高くつくけれど。。。
時間に余裕があるなら、ドバイ経由、モスクワ経由という手もあるらしいと聞いてます。

アジアとはまた違った世界が、きっと新鮮に感じられると思います。

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