東京の永田町に勤務して6年目になります。国会や自民党本部が建ち並ぶこの町のハイライトは、何と言っても「政局」。辞書には「ある時点における政治の動向。政界の情勢。」とありますが、平たく言うと、ダイナミックな(?)政治ドラマのことです。そう、例えば、昨日の郵政民営化法案を巡るドタバタ劇のような。。。
永田町には、国会や政党の本部、議員の先生方の事務所が多いので、テレビで見知った顔を見ることもしばしばです。不人気だった森前総理が、相撲のような体を揺らして横断歩道を渡っていたり、議員会館の廊下で、秘書を叱る真紀子さんのダミ声を聞いたり、「抵抗勢力」のリーダー亀井さんとエレベーターで乗り合わせて、内輪話を盗み聞きしたり、といったこともありました。
さて、今回の郵政民営化問題。僕の6年間の永田町勤務の中でも、とりわけ大きな「政局」となった訳ですが、永田町の熱気とは裏腹に、国民の目はどうも冷めているようです。郵政民営化問題は、新聞のアンケート結果を見ると優先度は7番目か8番目くらい。「もっと大事な問題があるじゃないか」という声が、永田町界隈にも聞こえています。
まとめて失職した先生方は、これから地元に帰って選挙活動に取りかかるでしょう。嵐が過ぎた永田町は、選挙までの間、しばらくひっそりとした日が続きます。
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