年相応の体力を!
2005.02.01 Tuesday
遙か先だと思っていた三十代が、いつの間にかやってきて半年になりました。自分はいつまでも若いつもりでいるのに、年の波は寄せてくるばかりで、返すことはありません。
大台に乗った途端に体力が気になり始めて、何だか1週間を乗り切るのが辛いとは、誰しも感じることでしょう。飲み過ぎた夜に腰回りが気になり出したのもその頃だと、職場の先輩方も口を揃えて言っています。司馬作品の坂本竜馬は、三十代になってなお驚くほどの健脚ぶりですが、現代のサラリーマンは、体は大きくても、いざ体力となると幕末の風雲児には遠く及びません。
鉄は熱いうちに打てと勃然と思い立って、本当は本を読みたいのを我慢して、僕はジムに通い出しました。「頭ばかり鍛えたってつまらないじゃないか」と人は言いますが、彼の場所へ向かう足取りが重いこと、僕にとっては毎朝の出勤以上です。トレーニングをしてみると、スポーツで鳴らした学校時代はついに遠くなりにけり、といよいよ思い知らされます。僕の体を測定したハイテク機材が、「あなたの体力は40代!」と、無残な結果を宣告します。
祖父が、現役時代のある時、石原慎太郎知事と話す機会を得て、「君は首相になる気はあるのかね」と聞いたことがあったそうです。それに対する石原知事の答えが、「明治維新をやったのは二十代三十代の若者だよ。七十近い年寄りを頼っているようじゃ、日本はおしまいだ」というのだったとやら。
日本を背負うには、今も昔も超人的な体力が要るでしょう。齢三十にして体がすっかりなまってしまった僕は、せめて1週間を乗り切る体力くらいは身につけたいと、今日もジムに通います。
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