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命の源
2007.05.01 Tuesday
一口の水から元気をもらう。
稲穂の国日本でも、砂漠の国イランでも、水は命の源だ。
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砂漠の町ヤズドの往来には要所要所に水飲み場があって、道行く庶民の喉を潤している。砂漠の民がどんなに水を大切にしてきたか。水の豊かな国に育った日本人には、ちょっと想像がおよばない。
刃のような陽射しが並木の梢から漏れる昼下がり、辺りを走り回っていた子どもが水飲み場でひと休み。ムスリム国の穏やかな一コマに、笑顔で応える。
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旅の写真帳
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バベル、本日公開へ
2007.04.28 Saturday
その昔、神に近づこうとした人間は「バベルの塔」を造ろうとした。怒った神は人間の言葉をバラバラにし、世界に混乱をもたらした…。
2007年アカデミー賞5部門にノミネート。菊池凛子が助演女優賞にノミネートされた本作品が、ついに日本公開へ。
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モロッコのサハラ地域。羊の群を狙うジャッカルを追い払うため、父親から銃をもらった仲のよい兄弟。たがいに相手への不安を抱えながら、モロッコを旅行するアメリカ人夫婦。その夫婦の子供を預かっているメキシコ人の家政婦。そして、母親を失くし、その痛みを越えられないまま父と2人暮しを続ける聾者の日本人女子高生。モロッコ、アメリカ、メキシコ、東京という4つの時間軸が、一発の銃声をきっかけに複雑に絡まり合っていく。
疑心、憎しみ、苛立ち。言葉と人種の壁。人間が分かり合うためには、あまりに多くの「壁」があって、過ちを犯した後でなければ、解り合うことができない。人間はそもそも愚かな存在で、それを理解しなければ一人前の人間とは言えない…。
この作品の舞台となったモロッコのサハラ地域。
シェビの大砂丘
を目指した去年の9月に、物語の発端となったエルフード近郊をバスと車で通過した。全てを焼き尽くすような陽差しと熱風に、朦朧となりながら旅をした数日間。その道中、苛烈な環境でたくましく暮らす人々と出逢った。
圧倒的な自然の力を前にすれば、人間は無力で愚かな存在だ。彼らはそれをよく知っているのだろう。モロッコの旅は、これまでで最も“手強い”旅だった。
話題作『バベル』を観ながら、人間の弱さを思い知ったモロッコの旅がよみがえる。
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映画・読書
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ミシュランが日本版ガイドブックを出したそうな
2007.04.26 Thursday
25日の朝日新聞に、フランスの「ミシュラン」が日本版ガイドブックを出したとの記事が出ました。
ミシュランと言えば、ホテルとレストランの格付けが有名なフランスのタイヤメーカー。今回日本版発行となったそのシリーズは、すでに世界40地域についてのガイドが刊行済みだそうです。
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先進国のくせに外国人観光客が少ないというので、何年か前から政府では「Yokoso!JAPAN」というキャンペーンを打ってますよね。物価高が災いして、日本へ旅行に来る外国人は少なかったわけですが、ここにきてのミシュランガイドブック。ユーロ高と“スシ”の流行が追い風になったと、朝日は分析してます。
そもそも、日本は観光資源にすごく恵まれた国。歴史が古いし、文化は洗練されているし、食べ物は旨いし、自然は豊か。そして何よりも治安が良い。どこの都市もアメリカナイズされて同じに見えるのは残念だけれど、旅好きからするとかなり魅力を感じる国であることは間違いありません。
ちなみに、☆3つにランクされたのは、東京、京都、奈良、日光、富士山、姫路城、厳島神社、飛騨高山。いすれも世界遺産か、それに匹敵する観光地です。ちなみに僕には、このあいだ山開きをしたばかりのわが故郷、月山の夏スキーがランクインしているかどうかが気になるところです。
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旅のすきま
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水のカーテン
2007.04.25 Wednesday
千曲川の支流湯川の源流で、水のせせらぎに時間を忘れる。
浅間山の伏流水が、岩盤の間から湧き出した白糸の滝。
清水の池のふちに立っていると、清涼な風が頬をなでる。
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「白糸の滝」は全国各地にあるけれど、軽井沢の滝はとりわけ“水の国・日本”を思わせる。幅70メートルに及ぶ水のカーテンがつくる自然の造形。寒さが残るこの時期も、野山はやっぱり生きている。
都会の喧噪と仕事のプレッシャーから抜け出して、山の澄んだ空気に包まれる。これをエネルギーに変えて、明日からの毎日を乗り切ろう。
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旅の写真帳
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霞たなびく浅間山
2007.04.22 Sunday
旅の写真帳、たまには日本の風景を。
うっすらと噴煙をまとって、春の柔らかな日差しを浴びる浅間山を仰ぐ。手前のゴツゴツした岩は、天明年間の大噴火で流れ出た溶岩が奇観をなす“鬼押出し”。
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浅間山は、世界でも有数の活火山。“鬼押出し”を形作った天明3年(1783年)の大噴火では、大量の溶岩流と火砕流が山麓を襲い、多くの被害者を出したという。この穏やかな姿からは、ちょっと想像のつかない出来事。
昔住んでいた多磨霊園の近くに「浅間山」(せんげんやま)という小高い丘があった。富士山信仰のあった地域には他にも「浅間山」があるというから、府中の「浅間山」もおそらくその流だろう。
現役バリバリの活火山と、かつてその火口から吹き出した眼前の溶岩を目の当たりにして、火山列島日本の歴史を実感する。
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旅の写真帳
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銃社会の恐怖
2007.04.19 Thursday
ボリビアの首都ラ・パスの中心、大統領官邸前にあるムリリョ広場。
ブラジルの某大臣来訪を歓迎する式典で、巨大な銃を構えて辺りを睥睨するミリタリーポリスの姿に慄然とする。
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迷彩服に身を包んで警備に当たるその視線にほとばしる、異様な緊張感。そこには、ボリビアという国が抱える混沌が凝縮している。
1年後、賃上げ要求を拒否された警官隊と政府軍とがこの広場で派手な銃撃戦を演じて(!)、多くの死傷者を出したという。
日米に衝撃的な事件が起きた夜、銃社会の恐ろしさを思い知る。
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妖しきタワーブリッジ
2007.04.17 Tuesday
倫敦らしい曇り空の下で、泥色のテムズの河面に黒い影を落とすタワーブリッジ。古色蒼然たるゴシック様式の城を見上げて、倫敦の真ん中にそびえたつあまりの“英国風”に呆然とする。
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新しもの好きの日本人は、古い物を惜しげもなく取り壊して現代風のビル建ち並ぶ東京を造った。由緒因縁好きの英国人は、新しくできたものにロクなものはないと、古い建築物が多く残る倫敦を造った。
大英帝国盛んなりし100年前、大都会の真ん中にこんな風流な橋を架けてみせた倫敦人の趣味に感服する。
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旅の写真帳
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カトマンズで世界の広さを知る
2007.04.12 Thursday
未知の世界が見たくて海を渡ったのは、ちょうど10年前。
初めて降りたった異国の町カトマンズで、世界の広さを知る。
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日本の常識なんて、カトマンズでは吹き飛んでしまう。
オートリクシャーのクラクションがけたたましく鳴り響く凸凹の往来。水牛がのし歩く王宮前の大通り。旅人には絶えず物売りがつきまとい、「ハッパいらない?」と語りかける流暢な日本語に思わずふりかえる。
星は移って、東京のオフィスの窓から外を眺める日々。
そこから見える小さな世界を、毎日生きる。
それが「小さな世界」であることを忘れないように。
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旅の写真帳
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大仏の微笑み
2007.04.10 Tuesday
微笑みの国タイが誇る世界遺産のひとつ、スコータイ遺跡公園。
厚い石壁に囲われて、まるで監獄の中にいるような大仏を見上げる。
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「微笑みの国」だから、というわけでもないけれど、タイには笑った顔の仏様が多い。全身苔むしたこの大仏も、“微笑みを湛える”というより、にんまりと笑った顔。南国にいると、仏様まで陽気になってしまうのだろうか。
森閑たる古寺の、奥深く蔵したところに有難味を感じる日本の秘仏とは正反対の姿。日光が燦々と降り注ぐ青空の下で、明るく瞑想を続ける大仏に掌を合わせる。
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フェズの象徴
2007.04.08 Sunday
マグレブ=日没する国と称するモロッコの迷宮都市、
フェズ
。
大きく西に傾いた太陽の日を浴びて、茜色に輝く
ブー・ジュルード門
。
青い空を背に威風堂々と旅人を迎える古都のシンボルも、夕刻にはロマンチックな表情を湛える。
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北アフリカで最も美しいと言われるこの門は、あの過酷な
サハラ
を越えてきた旅人や商人にとっては、豊かなオアシスの入り口だ。複雑な迷宮は、同時にこの地域有数のスーク(市場)となって、朝に夕に賑わいを見せる。
目眩がするような日射しがようやく衰えて、色褪せたモスクから祈りの声が響く夕暮れ時。再びこの門をくぐって、活気を取り戻したフェズ・エル・バリに足を踏み入れる。
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旅の写真帳
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