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05.パブ・ライフ

バッキンガム宮殿で衛兵交代の儀式を観て、「The Mall」と呼ばれる並木道をトラファルガー・スクエアまで戻った後、僕は倫敦一の繁華街ピカディリ??・サーカスの一角にあるパブに入った。倫敦の街にはそこら中にパブがあって、昼となく夜となく営業している。僕のガイドブックには、倫敦人は喫茶店に入ると同様の料簡をもってパブに通うとある。
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04.英国の結晶

ホワイト・ホールからパーラメント・ストリートへと歩いて来ると、左側にビッグ・ベンと国会議事堂即ちパーラメント、右側にウェストミンスター寺院のゴシック風の建築が見えてくる。倫敦を訪れた外国人が、もっとも倫敦的色彩を感じる光景だ。
 で、英国の結晶と称えられるウェストミンスター寺院を実際に初めて目にした時の、僕の正直な感想は、想像していたよりもみすぼらしい、薄汚れた石の寺だというものであった。まさか、永年太陽の光を浴びている間に縮んでしまった訳でもあるまいが、話に聞いていた内容からすると、どうも見栄えがしないように思われる。6ポンドの入場料はあくまで倫敦名物たるに背かないが、果たしてその実は伴なうのか。
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03.倫敦の永田町

倫敦で最も古い銅像だというチャールズ1世の像を真っ直ぐに、パーラメントの方向へ延びる往来をホワイト・ホールという。
 クロムウェルの反乱の折、今は乗馬の銅像になったチャールズ1世自身が断頭台に上った場所で、昔ここに同名の宮殿があったという。その宮殿は300年前の火事でほとんどが焼けてしまって、今はバンケティング・ハウスと呼ばれる建物の一部が残るばかりだが、ヴィクトリア朝になって、石造りの大建物が建ち並ぶ官庁街になった。いわば倫敦の永田町、霞ヶ関とでも言うべき場所である。
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02.英雄の広場

憧れの倫敦へやってきて、劈頭一番に訪ぬべきは、果たして何処が相応しいか。名所だらけの倫敦に到着した外国人を、常に悩ましてきた問題が即ちこれである。
 ガイドブックの観光スポットの1番目に載せらるるパーラメントか、倫敦一の繁華街ピカデリー・サーカスか、倫敦のシンボル、セントポール寺院か、はたまた「The Museum」大英博物館か。
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01.プロローグ

今までの十数回の旅の中で、僕が唯一先進国を歩いたのは、イギリスの都ロンドンです。愛読書に昔のロンドンを描いた古い本があって、僕は、いつかこの本を持ってロンドンを歩いてみたいと願ってきました。
 で、その夢が叶ったロンドン旅行でも、僕は毎日旅行紀を書きました。本をたくさん読んでいったせいで、少々能書きが多いきらいがありますが、これから、時々『倫敦紀行』を掲載したいと思います。今日はその第1話…。
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