会社の後輩が、エジプトへの新婚旅行を計画しています。計画と言うよりまもなく出発という段階。そこへ新型インフルエンザの騒動があって、しばらく彼は迷っていました。まさにこの時期、行くべきか行かざるべきか−。
ひどい下痢という症状までを含めれば、僕は旅先でずいぶん病気をしたほう。そもそも最初のネパールの旅から、アンナプルナ山中で雨にやられてあえなくダウン。「ここで死ぬのか」と本気で落ち込んだくらいです(笑)。
でも、いろいろ恐れてばかりいると、その先の世界を見られないのも旅。例えば、こうい露店の焼き鳥なんか初めは手が出ないものですが、手を出した途端、旅の面白さが一つ広がってくる。こんなものをつまみながら旅仲間と語り合ったりするのは、忘れがたい思い出になります。仮にここで腹をこわして苦しい思いをしても、また二重に思い出になる。
何しろ自由になりたくて旅に出るのに、ブレーキかけてばかりじゃつまらない。リスクへの基本的な対応をしたら、可能な限りアグレッシブに行くのが、旅を楽しむ秘訣です。
会社の後輩には、「感染地域じゃないんだし、行っても良いんじゃないの?」とアドバイス。忌まわしい感染症などに罹ることなく、楽しい旅ができることを祈ります。
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